REDDY 多様性の経済学 Research on Economy, Disability and DiversitY

発達障害とわたし
Pafupafu Flower analchang

2020年6月24日

発達障害とわたし

第1回

コロナと就職活動(前半)

発達障害なんて他人事と思っていた。
自分とは全く関係のないものだとずっと思っていた。
いまだにおかしな感覚に囚われる。
自分は発達障害なのだろうか。
私が発達障害であろうとなかろうと
私は変わらない同じ人間なのに。

発達障害の診断を受ける前も受けた後も
私自身は変わらない。
振り返れば、自分の様々な困難は発達障害の特徴によるものが多い。
幼い頃から長年ずっと苦しんで来たことが、感覚過敏によるものであると、最近になってやっと気づいたり。できることができなかったりすることも発達障害のせいだったりする。自分の抱える様々な困難や特徴が発達障害から来ているものだと、今更解ってもどうすれば良いのか。解りたい知りたいとは思うが、解ったところで困難が解決する訳ではない。
障害者である自分を知ったり周りに知ってもらうことで、何かメリットがあるのだろうか。本当にわからない。

自分にとってはデメリットしかない。

コロナウィルスに対しての
緊急事態宣言、自粛要請で困難になった就労活動について綴ろうと思う。

正社員で務めていた会社で仕事中、膝を痛め休職し転職を考え、昨年から就職活動をしていた。
やっと就職活動に本格的にうごきはじめられた。矢先。
履歴書や職務経歴書を数カ所送って、やっと現実的に動き始めた矢先のコロナウィルスによる緊急事態宣言。
就職活動がかなり困難になってしまった。

就労支援で相談に乗ってもらったり支援頂いていた機関は施設自体が利用禁止。
ことごとく直接面談中止になる。
電話相談電話対応に変わる。

東京都の自粛要請で
会社も自粛が多いが公共機関も、できる限り接触を避けるようにと、ほとんどの就労支援などの施設が電話相談に切り替わって、施設の利用は不可。職員は交代で出勤。
働いているが施設自体閉じてしまった。

対面での面談も受けられず
電話相談の予約も受けてもらえなかったり。
施設により対応はまちまちだが、
出来れば次の予約を入れたくない。来ないでくれと言われる。
しかし、相談が必要なら断りはしない。みたいな対応が多い。
電話しても担当職員も他の現場に駆り出され、いなかったり。交代制の勤務になって、担当者がいなかったりする。

国の緊急事態宣言による自粛体制がさらに5月末まで延長。いつコロナが終息するのか。先が見えない。 自粛がいつまで続くかわからない。

4月1日二次面接予定だった会社は二次面接先延ばしになり、障害者雇用の合同面接会は中止になり、トライアル雇用の受け入れもコロナウィルスの終息を待ってから受け付けると言われ、ハローワークは開いているものの
求人は減っているし、応募しても返信がない会社も多く。
ハローワークは開いてはいるもののハローワークの電話はつながるまで1時間待ち。繋がらない・・。
求人自体も減っている。
求人取り下げたり、求人の更新をしない会社が増えていると。ハローワーク窓口からも言われた。

更に、この状況で今人が欲しいという企業・・。いま、求人を出している企業が、
ブラックな企業である可能性が高そうで気が重い。

身動き取れなくなって。途方にくれる、
でも、その中でどうにかやってゆかなくてはならない。
これが、現在。5月

3月末
就活中の生活費としてつなぎでやっていた結婚式場の皿洗いのバイトが無くなる。
4月の仕事がゼロ
つなぎでやっていた結婚式場の皿洗いは1月2月3月とだんだん仕事がなくなり、とうとう4月にゼロになる。今月だけゼロではなく、だんだん減って、と言うのが辛い。5月もゼロだし6月7月もないだろう・・。
結婚式も宴会もこの状況では当分ないだろう。

就活どころではなく、まず明日の食糧、今月の電話代のために、何か仕事をさがさねば、
電話が切れたら、就職活動がさらに困難になる。とりあえず収入がなければ生活できないので、スーパーのバイトの面接を受ける。

返事が来てとりあえず短い時間だが雇ってもらえる。
スーパーのバイトは週20時間からのスタートだから、多くて月8万ぐらいだが、ゼロよりまし。4月はもう半ばなので
4月の収入は多くて2万ぐらいかもしれない。いや・・2万もらえないかも。もしかしたら、もっと少ないかも。
2万でどうやって。暮らすか・・。
電話代と親の会社で働いた際にきちんとした給与が支払われなかったために負った借金の返金を返したらお金が残らない。

社会福祉協議会に電話すると
コロナウイルス対策の
上限20万円の貸付金の話をされる。
最悪、本気でどうしようもなくなったら、
お金を借りるしかないが、仕事が決まってるわけではないのに、借金を重ねるのは、
恐怖だ

給付金30万の話は無くなったが、
自分は、みんながそんな奴はいないと
騒いでいた、給付の対象であったのではないかと。ちょっとがっかりする。
住民税の非課税対象にまで落ちた人間、少ないだろうが、現実に対象者はいて、厳しい訳で、
一律10万円に反対なわけではないが、

そこで、救われなかった人たちに対しての
救済手段は、考えて欲しい。

お金が本当にないので、昨年、秋ぐらいからフードバンクも利用しているが、フードバンクに登録できるまでが、もう本当に本当に大変で大変で、何度も何度も区の困窮支援窓口に行くが登録させてくれない。
現状と困難ぐあいは説明したが、
フードバンクの利用を希望すると
その場で少し食べ物はくれるが、フードバンクの登録はさせてくれないし、フードバンクの説明もあまりない。
登録は財布の中身が1000円以下になったらと言われ、何度も何度も、何回も何回も 通って、そのたびに、財布の中身の金額を職員の前で数えてそれを行くたびに、何度もやって
フードバンクの登録を渋られ、断られ

本当に精神的にも肉体的にも追い込まれた状態まで追い詰められてから、精神的疲労から眠ることもできなくなり、とにかく少しでも休まなくては、きちんとご飯を食べて、きちんと睡眠をとって、当たり前のことだけれど、それもままならないくらいに追い詰められる。もう限界となって体調をさらに崩したのが、昨年11月21日
要は、仕事などできないレベルまで追い込まれないと、登録させてくれない。
現実それ、ですよね。区困窮支援窓口の対応は

削れるところは、食費、となるので、食費を削ったがために、体調や精神状態を崩す。
その状態でバイトにゆき、先が見えない就職活動と職業訓練校の受験
もともと、状態がいいわけではない。
収入が安定していれば、
食事と睡眠時間の確保を優先するが・・。

何故、ここまでならないと、登録させてもらえないのか・・・。
電話口で、どれくらい危機的な状況なのか、訴える。とにかく、食糧の援助をもらえれば、生きては行ける。最低限のところまで、バイトを減らすこともできるから、ここでさらに肉体的にも精神的にも働けないレベルまで追い込まれては、きつい。フードバンクの登録をさせてくれと、電話口で必死に捲し立てて、
その状況でも、生活福祉課困窮支援窓口職員は、
財布のなかのお金を数えろと言う。
もうこれまでに、何度も数えているし、
現状は以前から話している。
財布の中お金が1000円以下、それがフードバンク登録のための基準なのか。
これは、全国的にそうなのか?X区だけか?本気で切羽詰まって、ギリギリの状態で
やっと、
電車移動の交通費がない、状態で
やっと登録できた、

しかし、登録したら
生活が充分できるだけの食料がもらえるわけではない。だったら、何故、もう少し早い時点から、登録させてくれないのか・・。
このシステムは何なのだ??と、思う。

少しでも食料がもらえるのは本当にありがたいが、
生活するのに十分な食料がもらえるのでないのなら、なぜもっと早い時点で、登録させてくれないのか・・・。
こうやって、かなり前から生活が厳しくなったところから困窮支援窓口に相談していても、本気で経済的にギリギリに追い込まれるまで、フードバンクの登録はさせてもらえなかった。せめて、もっと早い段階で、登録させてもらえれば、
ここまで追い詰められない。ここまで、追い詰められなかったのに。

精神的にも肉体的にも追い詰められ、
障害者就労支援センターに2箇所、都と区とに登録し、東京しごとセンター、ハローワークのキャリアカウンセリング、生活福祉課の就労支援、区の就労支援センター
あちこち就職の相談をしているのに
なにも進まず、先も見えず

☆☆☆

今まで一般の就労しかしたことがなく。
障害者就労をしたことがなく、一般の普通の仕事普通の会社で問題なく働いてきた。
クローズで問題なく働いてきている。
今後のためにも、障害者就労も視野に入れて
オープンとクローズ両方で探そうと思った。

☆☆☆

障害者就労も視野に入れて、オープンとクローズ両方で仕事を探そうと、散々動いた末
手間も時間も 労力もお金もかけた末、
結局、一般就労(障害者就労ではないという意味)をするかもしれない。現在。
そしてその過程の困難。
グレーゾーンといえばグレーゾーンなのか・・?
自分は所謂グレーゾーンなのか
それとも障害が重いのか、
それって、何で決まるのかな。
困難度合い??医者の診断書??
この、偏りはどこから来るのです??
あと、そもこれ、障害じゃないでしょ。
特徴なので、脳の機能の偏りだし・・。
障害になってるのは、この社会のせいですよね。私と同じタイプの人間が世の中の多数派であれば、いま、健常者とされている人間達がむしろ障害者ですよ。

発達障害も
自閉スペクトラム症も障害ではあるけれど、
人口に対する割合そんなに低くもないのです。何故こんなに苦労しなければならないのか。
障害を隠し、一般就労を初めから目指していれば、こんな苦労をしなかったかも、ですし、経済的にここまで、追い込まれることはなかったかもしれない。

障害者就労支援が言うことは正しいのかもしれない。「一般就労でいいんじゃないですか?」

けれど、違和感を感じる。
障害者エリートでなくては、就労が難しい現実。
障害者就労が一般就労より困難。と言う部分。

発達障害支援法 とか、ありますが、
発達障害支援してもらえるのでしょうか。
どう支援してくれるの??あの法律なんなの??と思う。
世の中、発達障害について、差別ばかりで、マイナスばかりですよね。と。 支援受けていないとは言いませんが、
確かに、支援してもらえているのかもですが。どうなの??と、思う・・。
そんなに支援受けられてはいないぞと。

結局表面的な部分のみ
一部の人間が支援されれば、それで良し。

法律で社会が大きく変わっていく
発達障害にとって生きやすくなるわけではない・・。

世の中がそんなに、発達障害について
優しい世界には思えない。
理解もほとんどない。
偏見や差別は強くても理解は薄い。浅い。

障害者差別防止法とか
字面だけ並べて、当事者は苦しむしかない。

かえって、しんどくなる現実。
今、この世の中で、
発達障害だと、名乗らなくて済む人は
日本では特に名乗らない方が良いのではないかと思う。
発達障害だけでなく、精神障害についてもそうだ。
障害者を差別しない。理想や建前はいいよ。
勝手に語ってくれ。と思う。
福祉の表面的な理想論的な建前の話と、
現実。の対応。その差。

(7月、国立職業リハビリテーションDTP科を受けました(7/17追記))

Pafupafu Flower analchang(ぱふぱふ・ふらわー・あなるちゃん)

フラワーランドから来たお花の妖精
未来人のメッセージを伝える使者として
パフォーマンス活動を続けている。
うたっておどれる陶芸家

陶芸家 国立国際美術館 作品集蔵

インディーズアイドル
(キララ社発行インディーズアイドル名鑑の大鳥)

パフォーマンス活動
LUFF (Lausanne underground film and music festival) ローザンヌ国際アンダーグラウンドフェスティバル2016年日本代表アーティスト

音楽イベント主催
『大宇宙ロックフェスティバル』
『凶人解放治療』
『こたつライブ』
『音詩空間』

ゆるキャラデザイナー
南新宿商店会・南新宿町会公式キャラクター『ミナミー』をデザイン

イラスト・デザイン
東急デパート『福祉ものづくり展』ポスター製作
国会議事堂セブンイレブン障害者の販売スペースありがとうショップのPOP製作
関東ウェーブの会 アイコン製作
ペイディフェ pays des fees
ヤドクガエルコレクション Tシャツデザイン

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