REDDY 多様性の経済学 Research on Economy, Disability and DiversitY

災害が発生、そのとき障害者は

2022年7月4日

避難器具「エアーストレッチャー」を使用した避難訓練

REDDYの活動

学内で車いす利用者の避難訓練を行いました

避難器具「エアーストレッチャー」を使用した避難訓練 実施報告
エアストレッチャー・ラップローバル
出典:Airstretcher CYR-04T エアーストレッチャー・ラップ・ローバル
https://www.airstretcher.jp/products/244/

概要
実施日時:6月27日(月)11:00 
実施場所:経済学研究科棟1階~7階
参加者:8階の講師・研究員3名、7階の研究員1名(車いす利用)、学生(4年生)1名、財務担当者1名、バリアフリー支援室より2名、松井研究室より3名
想定:災害が発生、緊急避難が必要でエレベータの使用不可、704室に車いす利用の研究員在室

以下、当日の実際の行動と所要時間(所要は< >内)

1-a 車いす利用の研究員は研究室より7階廊下に(本人が動ける場合は自分で/ドアが閉まっている場合は支援者が室内に入って)
研究員、廊下へ
1-b その他の参加者でエアーストレッチャーを箱から出して廊下に広げ、バルブを開ける
<1分33秒>

※注意事項
 バルブは空気が入り終わったら(約1分半)締める
エアストレッチャーを広げる

2-a 研究員を車いすからおろし、エアーストレッチャーに乗せる(男性2名必要)

※注意事項
 車いすからの移動の際は、「1,2の」と声をかけてタイミングを合わせる
 足を持つ際、自分の手首を握って固定させる
 医療器具も移動させるのを忘れない
研究員を車いすからエアストレッチャーへ エアストレッチャー上に研究員が横になる
2-bファスナー・安全ベルトで固定する<2分31秒>

※注意事項
 安全ベルトは必ずオレンジの輪を通す
 エアーストレッチャーが丸く反るように強く締めると階段搬送がしやすくなる
 足は締めすぎに注意
ファスナー、ベルトで固定

3 男性2名で階段のそばまで平地搬送<1分28秒>
研究員をエアストレッチャーで平地搬送

4 男性3名で階段搬送(6階まで)<2分14秒>
  (訓練ではモデルの健常男性を搬送しています)

※注意事項
 階段では下の足側を持つ人の前に、前方を確認する人員配置が必要)
 手すりにぶつからないように、できるだけ中央からまっすぐ下におろす
搬送の様子(階段) 搬送の様子(7階から6階へ)

5 搬送する人、される人とも交代し、5階まで搬送<1分13秒>
搬送の様子(6階から5階・道中)

6 エアーストレッチャーでの搬送を終了し、全員1階へ

7 常設の非常用車いすを広げ、エアストレッチャーから研究員を移乗させる<1分>

※注意事項
 車いすへの移乗の際はブレーキをかける
 車いすの座面にクッションが必要(電動車いすを置いてくる場合は忘れないように)
 建物外にすぐに出た方がよい場合は、車いすへの移乗は建物外で行う
研究員、非常用車いすへ移乗(3) 研究員、非常用車いすへ移乗完了

8 研究科棟外の1次避難場所へ
1階出口 屋外に集合

9 訓練終了 

参加者コメント:
・ヘルメットをかぶる必要があったのでは
・収納ボックス自体にも掲示が必要
・収納ボックスに軍手を入れておくとよい
・収納ボックスにヘッドライトを入れておくとよい(停電時に使用)
・簡単なマニュアルも掲示しておくとよい

(松井研究室作成)
災害が発生、そのとき障害者は