REDDY 多様性の経済学 Research on Economy, Disability and DiversitY

メンバーの研究

2018年11月

加納和子

早稲田大学商学学術院 准教授 [実証ミクロ経済学、産業組織論]

研究テーマ
家庭内在庫を考慮した消費者購買行動の実証分析、地域間価格差の実証分析

その研究を始めた理由、きっかけ
経済学を初めた当初はゲーム理論の面白さに興味を惹かれました。産業組織論は、ゲーム理論の応用的側面が強く、また実際の企業行動を分析対象とするということで関心を持ちました。大学院以降、産業組織論の手法を活用して、マクロ経済学やマーケティングに関連があるテーマなどを研究しています。

消費者購買データはPOSデータの整備などにより盛んに分析が行われています。しかし購買の意思決定において重要と思われる家庭内在庫についてはデータが存在しませんでした。データを構築することにより、人々の選択行動やその背後にある多様性をより深く解明できるのではと考えました。地域間価格差の分析についても、元々は企業の価格設定行動への興味がきっかけです。いずれの研究も、日々の購買・消費行動や商品価格という身近なものから、人々の行動を理解したいという動機に基づいています。

今までの活動・研究について
2011年に研究員としてREADにお世話になりました。その後武蔵野大学経済学部を経て、2018年4月から早稲田大学商学部に所属しています。

最近気になっている問題、または印象深かった出来事など
東京医科大学の入学試験における女子・浪人生を対象とした一律減点の問題に関する報道では、色々と考えさせられることが多くありました。