家族の仕事や環境を通じて福祉や障害の問題に触れる機会が多く、「どうすれば(構造的な)差別や排除が少ない社会をつくれるのか?」という問いを自然と考えるようになりました。
最近は、障害者の就労支援制度と雇用構造に着目した実証分析に取り組んでおります。
開発経済学の研究の一環でネパールの山岳地帯やフィリピンの都市部での家計調査に複数回参加しました。
また、2020年から日本国内で介護関連のボランティアやアルバイトも継続しています。
認知症サポーターもこれまで2回受講しました。
制度やルールの裏にある"当たり前"や"規範"が、誰かの選択や可能性に影響する構造に関心を持っています。
2023年にリンパと免疫系の病気に罹患し、病気と上手に付き合っていく生活を模索するなかで「社会の中で生きること」「誰かと関わること」「自分を含めた他者を認めること」について、あらためて深く考えるようになりました。
自分自身の経験を通しても「その人がその人らしくいられること」=尊厳のあり方を探し続けています。
過去を否定することなく、一人ひとりの存在が静かに尊重される社会のかたちを、制度設計やエビデンスを通して少しでも実現できればと思っています。