REDDY 多様性の経済学 Research on Economy, Disability and DiversitY

メンバーの研究

2018年11月

松井彰彦

東京大学大学院経済学研究科 教授 [ゲーム理論]

研究テーマ
障害と経済、理論経済学、ゲーム理論

その研究を始めた理由、きっかけ
1990年代から2000年代にかけ、ゲーム理論を用いて、差別と偏見の問題を研究しておりました。2005年ころ、東京大学バリアフリー支援室で福島先生と長瀬先生と障害者雇用問題について取り組む機会があり、障害と経済の研究の着想を得ました。

今までの活動・研究について
障害学や経済学の仲間とともに障害と経済の研究に携わる他、元々の専門分野であるゲーム理論に関しても研究を続けております。

その他、メッセージなど
障害問題の研究者から見ると、経済学は市場という弱肉強食のジャングルを是とする学問に見えるかもしれません。反対に、経済学者から見ると、障害問題は福祉に任せておけばよい問題に見えるかもしれません。しかし、市場を豊かなものにすることで解決できる障害者問題も多いのです。そのためには、市場の本質、障害の本質を探っていく必要があります。障害と経済はそういう問題を考える発展途上の学問です。

研究紹介
UTokyo バリアフリー最前線!第14回 熊谷晋一郎室長が取材原稿で伝える障害研究の現場①
「排除のゲームから包摂のゲームへ」経済学研究科 松井彰彦 教授の巻
東京大学 学内広報 NO.1523(column corner 3番目バリアフリー支援室の記事です)